福島県会津を拠点とするBliss works (ブリス・ワークス)。
一つ一つ丁寧に手作業で作られるハンドメイドミノーは、ビルダー自身のみならずローカルアングラーによる実績があります。また、県内外のユーザーも増えています。

従来の「oi45シリーズ」とは異なるコンセプトで生まれた新モデルです。
テスターの@no.8173t さんの意見を取り入れながら、トライ＆エラーの末に完成しました。

■ビルダーさん本人による説明
Kam ＝噛む＋come 　今回このミノーをリリースするにあたり構想から理想の形になるまで一年を超える期間を要しました。
事の始まりはテスターの @no.8173t から渓流ダートミノーを作って欲しいという依頼を受けたことが始まりとなります。
　私はダートミノーの存在は知ってはいたものの実際に扱ったことはなく未知の領域でした。いざ製作を始めてみると今までのミノーとは全てにおいて考え方が異なりここから長い長いトライアンドエラーの日々が始まりました。ウェイトバランス、アイ位置、リップ形状…様々な設定を試し、理想に近づいてきたらミリ単位で各パーツの追い込みを行いテスターとともにスイムテスト。纏まったら量を多めに作りバラツキ確認。しかし設定がシビアすぎて量産向きではない…といった作業を幾度も繰り返し今回のリリースに至りました。

今回のミノーの最大の特徴は、先にも書かせていただきました通りダート（スライド）アクションになります。ただ巻きではほとんどアクションはせずわずかにローリングが入ります。扱いのコツとしては流れに乗せてしっかりとスラックを出して軽くロッドアクションをいれるとダートします。あまり強くアクションを入れすぎますと水面より飛び出してしまいますのでご注意ください。
アクション（ダート）を入れた際にミノーは浮き上がりながらダートをするため、テストの際に魚がライズをして喰いにかかる光景を何度も目にしました。
ただ、はっきり申しますと今回のミノーは万人受けするミノーではないかもしれません。扱いにクセがありウォブンロール、ヒラウチアクションとは全く異なります。このアクションを期待している方には不向きとなりますのでご注意ください。

■テスター @no.8173tさんコメント
高活性時はダートアクションにより、魚の反応に明らかな違いを生み出し、水面を割って出てくる程のエキサイティングな釣りを楽しめるかと思います。
低活性時には、大場所と言えるポイントにて、通常のミノーを通しても反応が得られない際や、またはここぞと言う場面にてkamを通して頂くと、素敵な出会いが訪れる可能性が非常に高くなると経験しております。
これまでのoi シリーズのくわせやサーチ性質とは異なり、明らかに魚のスイッチを入れる事が出来る攻撃的かつ操作感を楽しめる曲者ミノーに仕上がっております。

【スペック】
●タイプ:シンキングミノー
●材料:バルサ
●アクション:ダート
●サイズ:5.0cm
●重量:約4.5g フック無し
●コーティング：セルロースセメント
●カラー：GG.Iwana

・kam50シリーズ
・oi50シリーズ
・oi45シリーズ
・oi45(アワビ)シリーズ

アイも自作しており、2mmの外枠の中に1.5mmの金枠が入れらています。

各工程が手作業による完全ハンドメイドです。

　塗装もディティールまで拘っています

背中の模様は一回きりのテンプレートを使用して塗装されており、ボディのラインはフリーハンドによるものです。
ハンドメイドならではのナチュラルさが表現されています。